ワインのエビナ

京都御所南のワイン専門店 CAVE de EBINA のワインをほぼ毎日ご紹介!

#134 V2013 Cassis Blanc, Clos Sainte-Madeleine <カシー・ブラン、クロ・サン・マグドレイヌ> ¥3,800

#134 V2013 Cassis Blanc, Clos Sainte-Madeleine <カシー・ブラン、クロ・サン・マグドレイヌ> ¥3,800

f:id:EBINA:20160827144228j:plain

生産者:Clos Sainte-Madeleine <クロ・サン・マグドレイヌ>

Clos Sainte Magdeleine, AOC Cassis, vins blancs et rosés, Provence.

産地:フランス、プロヴァンス地方

葡萄品種:45% Marsanne <マルサンヌ>、30% Ugni Blanc <ユニ・ブラン>、20% Clairette <クレレット>、5% Bourboulenc <ブールブーラン>

格付:AOP Cassis

※フレッシュでミネラルの風味が際立つカシの白ワイン。白い花、柑橘系の果実、蜂蜜のアロマに、ほんのりとアニスのニュアンス。アタックは爽やかで軽やかに感じられながら、中盤以降にボディの厚みと味わいの深みが増してくる。アフターに潮っぽいミネラル味。特にブイヤベースとの相性が抜群だと言われる、魚介類全般にぴったりの白ワイン。

※オーナーのザフィロプロ家は、当初はギリシャ産業に関心があったが、19世紀にマルセイユに落ち着き、以来4世代にわたって偉大な白ワインの生産に貢献してきた。現在は、フランソワ・サックと妻でザフィロプロ家の後継であるジョルジーナが取り仕切る。フランソワはパリ生まれだが、このワイナリーに従事して既に35年間。今では2人の息子ジョナサンとグレゴワールも参画し、ここの独自性を保ち続けている。

※地中海に突き出した岸壁にテラス状にある20ヘクタールの畑は、樹齢は15年から40年。カシの街を見下ろす位置にあり、山に囲まれ、海風が入り込んで来るという特別なミクロクリマ。畑は19世紀末には開墾され、1900年にパリで行われた万博で白ワインが金メダルを獲得した歴史もある。ザフィロプロ家がここを購入したのは1920年だが、この地でのブドウ栽培ははるか2500年もの昔、ギリシャ人がコロニーを設立した頃へ遡る。

※中世からフィロキセラ禍に苛まれるまでの間は、マルセイユの司教によってカシのワインは丹念に造られていた。
フィロキセラ後は、この村の畑はエミール・ボダンとクロ・サント・マグドレーヌの前オーナーであるジュール・サヴォンによって復活された。A0Cシステムが1936年に採用されるとすぐ、カシはすぐさま認可された。現在カシ全体で11の畑があり、合計215ヘクタールとなる。

※クロ・サント・マグドレーヌでは、有機栽培に取り組み「AB」(AGRICULTURE BIOLOGIQUE)から認可を受けている。収穫は手摘みで、果汁の温度を適切に保つため朝のみ行われる。除梗の後に圧搾され、タンクへ移す際にはドライアイスで酸化を防いでいる。発酵後14-18ヶ月間温度管理のできるタンクとコンクリートで貯蔵される。