ほぼ日刊エビナのワイン(ほぼエビ)

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#101 V2004 Palette Rouge, Chateau Simone <パレット・ルージュ、シャトー・シモーヌ> ¥7,500

#101 V2004 Palette Rouge, Chateau Simone <パレット・ルージュ、シャトー・シモーヌ> ¥7,500

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生産者:Chateau Simone <シャトー・シモーヌ>

Château Simone – AOC Palette Grands vins de Provence

産地:フランス、プロヴァンス地方

葡萄品種:45% Grenache <グルナッシュ>, 30% Mourvedre <ムールヴェードル>, 5% Cinsault <サンソー>, その他(シラー、カステ、マノスカン、カリニャン、ミュスカ)

格付:AOP Palette <パレット>

※アペラシオン・パレットの中で最も歴史を持ち、その代表とも言えるのがシャトー・シモーヌ。値段もそこそこするが、その値段に相応しい、繊細さと複雑さ、しっかりとした奥深い味わいを持つ、プロヴァンス最高の赤。破砕、除梗の後、小さなタンクでポンピングオーバーをしながら15〜21日間マセレーション。圧搾の後、8ヶ月間小さいフードルで、その後1年間小樽にて熟成。

※深みのあるルビー色。熟したチェリーやブラックベリーのアロマ。爽やかなプロヴァンスのハーブのニュアンス。南仏らしからぬタイトなボディで緊張感があり、ストラクチャーもしっかり。これも北斜面と石灰質のテロワールによるものだろう。複雑にして精妙なフレーバー。20年、30年の長期熟成もなんら問題ない。

※エクサンプロヴァンスからちょうど4キロに位置するメイルイユに、1830年からルジエ家が所有するシャトー。遠い昔からブドウ栽培が行われていたことはいくつもの古い文献から読み取れ、シャトー・シモーヌは、プロヴァンスのテロワールの素晴らしい一例として歴史に刻まれている。セザンヌが描いたサント・ヴィクトワール山を背景に、2本のセイヨウイチイの樹の間から見える壮麗なシャトーの姿、マルセイユの有名な彫刻家による噴水がある庭なども一見の価値がある。

※ジャン・ルジエは、ルジエ一族の4代目の代表としてAOC認定に際してリーダー的な役割を果たした人物で、ちょうどその先代がフィロキセラ禍の後ブドウ畑を再編成しなければならない時代のことだった。ジャンはその畑が卓越した特性を備えていると確信して、最大限に主張。そして1948年4月28日に「パレット」AOCの認可がおりた。

※シャトー・シモーヌの地下セラーは、16世紀に宗教的な目的で掘られたのが始まりで、その後ルジエ家によって拡張された。自然のままで温度と湿度が年間通して一定に保たれており、今では様々な大きさの樽が貯蔵されている。

※21ヘクタールの畑は、モンテギュー山塊の北向き斜面に、ボウルのような形の自然な窪みにあり、風から守られ、アルク川が流れるという、特別なミクロクリマが演出されている。近隣の森により多様性が備わる立地にあり、適度な湿度が川と周りの緑から得られる。土壌は第三紀系で、湖で構成された石灰質の小石に、粘土、丸石、砂利が交じり合っている。

※ブドウはフィロキセラの後に再構成されたまま枯死したもののみ再植しているため、平均樹齢は非常に高く50年以上で、110年以上のものも残っている。株仕立てと垣根仕立てを併用し、化学的な肥料や除草剤は一切使用していない。手摘みされたブドウは、2度手作業で選果され、とてもクラシックな伝統的な方法で、自然酵母により発酵される。

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