ワインのエビナ

京都御所南のワイン専門店 CAVE de EBINA のワインをほぼ毎日ご紹介!

『収穫情報その3☆ボージョレヌーヴォー2016(2016年9月29日 仲田晃司 /ルーデュモン)』

8月に続いて、9月の天候もとても良好に推移しました。水不足が心配されるほどでしたが、中旬に適度な雨も降り、ぶどうはすくすくと育ちました。

種まで茶色になる完熟を迎え、本日29日晴天の中、収獲を行いました。病害もなく、すべての契約畑のぶどうが潜在アルコール度数12度を超え、かつ酸も十分に確保された、素晴らしいぶどうを収穫することができました。

前回9月7日のレポートにも書きましたように、今年は2005年によく似ていると思います。先日の雨と、ここ数日気温が下がったことで、2005年に唯一欠けていたフルーティーな香りについても今年は期待ができますので、その意味では2005年と同等以上に、果実感たっぷりの濃厚なワインになるのではないかと思います。また、果汁の段階でかなり複雑な味を見せており、様々なお料理に合わせていただけやすいスタイルになるのではないかと思います。

昨年よりも25日ほど遅い収穫となりましたが、焦らずじっくりと仕込んでまいります。ご注文をくださいましたすべてのお客様に、心よりお礼申し上げます。

2016年9月29日

メゾン・ルー・デュモン 仲田晃司

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『おすすめヌーヴォーその3★昔ながらの造りとスタイルを再現した、凝縮感ある果実味の伝統派ヌーヴォー★2016 Beaujolais Nouveau Cuvee Tradition, Paul Sapin』

※是非お試しいただきたい一本を、当店セレクションから、さらに厳選してご案内!

★2016 Beaujolais Nouveau Cuvee Tradition, Paul Sapin ¥3,600(外税)
<ボージョレ・ヌーヴォー・キュヴェ・トラディション、ポール・サパン>

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産地:フランス、ボージョレ地方
葡萄品種:100% ガメイ

※昔ながらのボージョレ・ヌーヴォーの造りを今に再現したスペシャル・ヌーヴォー。
※減農薬栽培で畑をできる限り自然な状態にして育てた葡萄を手摘みで選んで収穫。凝縮された果実味としっかりとしたボディの感じられる味わい。
※瓶の口を蝋で固めたクラシックスタイルのボトルで、レトロな雰囲気も楽しめます。

生産者のウェブサイト:http://www.paul-sapin.com/

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『収穫情報その2☆ボージョレヌーヴォー2016(2016年9月7日 仲田晃司 /ルーデュモン)』

8月の天候は概ね良好でした。特に後半は連日30度を超え、雨も降らず、ボージョレ全域で心配されたミルデューの害も完全に収束しました。

9月5日には適度な雨も降り、現時点でぶどうは理想的な状態です。大部分はミルランダージュの超小粒ぶどうです。

多くの生産者があと1週間ほどで収穫を開始しますが、私は予定通り、あと3週間ほど、ぶどうの完熟を待ちます。

今年のヌーヴォーは昨年同様に、凝縮感のある、濃厚な味わいになると思います。また、酸が少なかった昨年と比べて、十分かつ適度な酸があるのも今年の特徴です。これまで造ってきたミレジムの中では、2005年にとてもよく似ています。

あとは好天が続くのを祈るのみです!収獲が完了し醸造が一段落しましたら、またご報告申し上げます。

2016年9月7日

メゾン・ルー・デュモン 仲田晃司

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『おすすめヌーヴォーその2★格上葡萄で醸される、究極のヴィラージュ・ヌーヴォー★2016 Beaujolais Villages Nouveau Print Bottle, Paul Sapin』

※是非お試しいただきたい一本を、当店セレクションから、さらに厳選してご案内!

★2016 Beaujolais Villages Nouveau Print Bottle, Paul Sapin ¥3,200(外税)
<ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー・プリント・ボトル、ポール・サパン>

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産地:フランス、ボージョレ地方
葡萄品種:100% ガメイ

※ボージョレ・ヴィラージュの規定より格上のクリュ・ボージョレ認定村産の葡萄を使用し、伝統的製法である『マセラシオン・ボージョレ』で醸造。飲んだ誰もが美味しいと感じる、心地よい香りとコクを伴った上質の味わい。
※毎年デザインが変わるラベルがボトルに直接印刷されたプリントボトルで、毎年の思い出とともにコレクションしたり、特別に嬉しいことがあった2016年の記念に、かなりお薦めです!

※かなりしっかりとした味わいなので、デカンタージュしていただくことで、よりいっそう美味しくお楽しみいただけます。

生産者のウェブサイト:http://www.paul-sapin.com/

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『収穫情報その1☆ボージョレヌーヴォー2016(2016年7月27日 仲田晃司 /ルーデュモン)』

1月~6月の平均気温が8~9度とやや低く、例年より約2週間ほど遅れて6月中旬に開花が始まりました。

お聞き及びの通り、今年は自然の脅威をまざまざと見せつけられた年で、4月26日から27日にかけての大規模な霜害、そして5月27日と6月24日に襲ったピンポン玉大の雹害によって、北ボージョレでは多くの生産者が7~8割の減収となりました。しかし幸いなことに、私の契約区画がある南ボージョレは、ほとんど被害に遭いませんでした。

また、5月~7月の多雨によって、ボージョレを含むブルゴーニュ全域でミルデューが蔓延しておりますが、標高400メートルの高台にあって年中風が吹いている私の区画ではほとんど発生せず、現時点におけるぶどうの生育状況は、とても良好です。

私の契約畑では毎年、ミルランダージュによる小粒の凝縮したぶどうができることが多いのですが、今年も大部分がミルランダージュとなっており、今後の天候次第ではありますが、皮の厚い、最高度に凝縮したぶどうの収穫を期待しております。

最も重要な収穫直前3週間の天候が良好であれば、間違いなくグレートヴィンテージになります。8月の平均気温が25度程度に収まり雨が降らなければ、昨年を凌ぐ可能性もあります。

開花日から予想される今年の収穫開始時期は9月15日頃ですが、私は9月末頃まで、ぶどうの完熟を待つつもりです。「ガメイは、完熟が命」ですので。

2016年7月27日

メゾン・ルー・デュモン 仲田晃司

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『おすすめヌーヴォーその1★今年もイチオシ!ブルゴーニュで活躍する日本人醸造家が、凝縮した葡萄にこだわって作る、コクのある美味しいヌーヴォー★2016 Beaujolais Nouveau, Lou Dumont / 仲田晃司』

※是非お試しいただきたい一本を、当店セレクションから厳選してご案内!

★2016 Beaujolais Nouveau, Lou Dumont / Koji NAKATA ¥3,500(外税)
<ボージョレ・ヌーヴォー、ルー・デュモン / 仲田晃司>

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産地:フランス、ボージョレ地方
葡萄品種:100%ガメイ

※ブルゴーニュで2000年にワイナリーを設立した日本人醸造家、仲田晃司氏が醸すボージョレ・ヌーヴォー。今年でヌーヴォーをリリースして11年目。
※『ガメイは、完璧に熟成させて初めて、その真価を発揮する。そのためには、どうしてもヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)でなければならない。』を信念に、凝縮した葡萄の収穫、コクと味わいのあるヌーヴォーづくりを目指す。
※現代美術家ジェラール・ピュヴィスの特製ラベルで、重厚ボトル(レジェンド・アンティーク)を使用。
※「年に1回きりのものだからこそ、飲んだ人がワインを好きになるきっかけとなり得るような、ワインとしておいしいヌーヴォーを造りたいです」。ヌーヴォーを造りはじめてからの仲田さんの変わらぬ信念です。樹齢70年以上の樹から生まれる凝縮した小粒のぶどうから、あらゆる点にこだわって造った、「美味しいヌーヴォー」です。

生産者のサイト:http://www.loudumont.com/

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『営業案内:10/20/木〜11/2/水』

【10月】
20日(木)午前10時〜午後8時
21日(金)午前10時〜午後8時
22日(土)午前10時〜午後5時30分(臨時)
23日(日)午前10時〜午後8時
24日(月)午前10時〜午後7時30分(臨時)
25日(火)午前10時〜午後8時
26日(水)定休日
27日(木)午前10時〜午後8時
28日(金)午前10時〜午後8時
29日(土)午前10時〜午後8時
30日(日)午前10時〜午後8時
31日(月)午前10時〜午後7時30分(臨時)
【11月】
1日(火)午前10時〜午後8時
2日(水)定休日
11月3日(祝・木)は、通常通り午前10時〜午後8時の営業となります!

 ↓ 写真のワインは、赤ワインが美味しく楽しめるようになってきた今の時期、特にお薦めの赤ワイン3本です!どれも熟成したワインならではの滑らかな果実味で、お料理と一緒に、また、ワインだけでも美味しくお楽しみいただけます。秋の夜長に読書をしながら、物思いに耽りながら、是非一度お試しください!(^_^)

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『“ボージョレ・ヌーヴォー2016” 好評予約受付中です!』

2016年のボージョレ・ヌーヴォー解禁は、11月17日(木)です!

毎年好評の“CAVE de EBINA厳選ボージョレ・ヌーヴォー”、
2016年ヴィンテージの予約をただいま受付けております!
下記リンクより予約申込書(PDF版)をダウンロードできますので、

Dropbox - BJN2016_申込書-PDF.pdf

ご記入の上、店頭、ファックス、メールで、お気軽にどうぞ!
※ファックス> 075-241-0451
※Eメール> cave@ebina.com

今年も皆様からのご注文、心からお待ち申し上げております。
m(_ _)m

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#148 V2000 Saint Emilion Grand Cru, Ch. Puy Barbey <サン・テミリオン・グラン・クリュ、シャトー・ピュイ・バルベイ> ¥3,500

#148 V2000 Saint Emilion Grand Cru, Ch. Puy Barbey <サン・テミリオン・グラン・クリュ、シャトー・ピュイ・バルベイ> ¥3,500

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生産者:Ch. Puy Barbey <シャトー・ピュイ・バルベイ>

産地:フランス、ボルドー地方

葡萄品種:95% Merlot <メルロ>、5% Cabernet Franc <カベルネ・フラン>

格付:AOP Saint Emilion Grand Cru <サン・テミリオン・グラン・クリュ、>

※醗酵:ステンレスタンク。熟成:フレンチオーク樽にて14ヶ月間熟成(225L&400L、新樽比率50%)。

※生産者であるシャトー・ピュイ・バルベイは、1985年設立の比較的若いワイナリー。銘醸地サン・テミリオンにあるわずか2haの葡萄畑から、少量・高品質なワインを造る。完熟した黒果実のアロマ、オーク樽に寝かせることで生まれるスモーキーで複雑な味わい。グレートヴィンテージ2000年の飲み頃を実感できる1本。

#147 V2002 Fronsac, Ch. Couraze <フロンサック、シャトー・クラーズ> ¥2,100

#147 V2002 Fronsac, Ch. Couraze <フロンサック、シャトー・クラーズ> ¥2,100

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生産者:Ch. Couraze <シャトー・クラーズ>

産地:フランス、ボルドー地方

葡萄品種:51% Cabernet Franc <カベルネ・フラン>、49% Merlot <メルロ>

格付:AOP Fronsac <フロンサック>

※オーク樽にて12ヶ月間熟成(新樽比率30%、225L、フレンチ&アメリカン)。

※生産者であるシャトー・クラーズは、1974年にフロンサックに設立。深いルビー色。バニラ、花、黒スグリ、トーストなどのアロマがあります。丸みを帯びた味わいで繊細なストラクチャーを感じるエレガントなワイン。

『営業案内:10/13/木〜19/水』

【10月】

13日(木)午前10時〜午後7時(臨時)

14日(金)午前10時〜午後8時

15日(土)午前10時〜午後8時

16日(日)午前10時〜午後8時

17日(月)午前10時〜午後7時30分(臨時)

18日(火)午前10時〜午後8時

19日(水)定休日

 ↓ 写真のワインは、いよいよ始まった秋の行楽シーズン、ご家庭やアウトドアでのBBQに特にお薦めの赤ワイン3本です!どれもお手頃な2千円台、豊かな果実味で多くの人に喜んで頂ける美味しさのワインですので、この機会に是非一度お試しください!(^_^)

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#146 V2010 La Montesa, Palacios Remondo <ラ・モンテサ、パラシオス・レモンド> ¥3,500

#146 V2010 La Montesa, Palacios Remondo <ラ・モンテサ、パラシオス・レモンド> ¥3,500

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生産者:Palacios Remondo <パラシオス・レモンド>

産地:スペイン、リオハ地方

葡萄品種:Garnacha <ガルナッチャ>、Tempranillo <テンプラニーリョ>、Mazuelo <マズエロ>

格付:DO Rioja <リオハ>

※世界的に高い評価を受けている「レルミタ」で有名な、「プリオラートの4人組」の一人、アルバロ パラシオスが、実家であるリオハのボデガで指揮をとる「パラシオス レモンド」のビオワイン。ラ・モンテサは小石で表土を覆われたモンテサ畑のブドウをつかったワイン。リオハにおいてアルバロ氏が最も思い入れを持つワインです。

※小石で表土を覆われたモンテサ畑のブドウを手摘み収穫し、ステンレスタンクでポンピングオーバーしながら発酵。マロラクティック発酵の後、フレンチオーク樽とアメリカンオーク樽(新樽比率20%)で約12ヶ月間熟成、フィルターせずに瓶詰めします。果実の凝縮感のあるアロマティックな味わいに、きれいな酸味がバランス感を与えています。果実味と樽熟のバランスは絶妙です。

※パラシオス家は150年前からこの地でブドウ栽培・ワイン造りを行っており、1945年ホセ パラシオス レモンド氏がエレンシア・レモンドとしてワイナリーを創業しました。2000年にホセ氏が亡くなり、その息子であり当時プリオラートでアルバロ・パラシオスを創業し世界的に注目を集めていた、アルバロ氏が家業を継ぎ、パラシオス・レモンドと名を変え、ワイナリーを引き継ぎました。伝統ある生産者として自身の経験と熱い情熱を持って、ワイン醸造や畑作業を見直し、ワイナリー改革を実現しています。

※年間降雨量は350mmと少なく、夏は暑く冬は寒い大陸性の気候である。リオハ・バハ地区のイェルガ山中腹に約100haのブドウ畑を所有。土壌は、石混じりの粘土質が主体で、表面には直径10cm近くある石がゴロゴロと転がり、この石が表面を覆うことにより冬の寒い時期には温度を、夏の乾燥期には湿度を保っています。畑は風通しが良く夜の気温が低くなる北向き斜面を中心にし、夏の酷暑を耐えられるように低く剪定するなどして、フレッシュさを出せるような工夫がされています。畑はビオロジック農法(一部ビオディナミ)を実施しています。グリーンハーベスト、徹底した選果を行い、収量はかなり低く抑えられています。 

『“ボージョレ・ヌーヴォー2016” 今年の予約受付、始めましたっ!!』

2016年のボージョレ・ヌーヴォー解禁は、11月17日(木)です!

毎年好評の“CAVE de EBINA厳選ボージョレ・ヌーヴォー”、
2016年ヴィンテージの予約受付をついに開始いたしました!
下記リンクより予約申込書(PDF版)をダウンロードできますので、

Dropbox - BJN2016_申込書-PDF.pdf

ご記入の上、店頭、ファックス、メールでご予約いただけます!
※ファックス> 075-241-0451
※Eメール> cave@ebina.com

今年も皆様からのご注文、心からお待ち申し上げております。
m(_ _)mf:id:EBINA:20161005105156j:plain

#145 V2012 Ritme, Acustica Celler <リトメ、アクスティック・セリェール> ¥3,000

#145 V2012 Ritme, Acustic Celler <リトメ、アクスティック・セリェール> ¥3,000

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生産者:Acustic Celler <アクスティック・セリェール>

https://www.facebook.com/acusticceller/

産地:スペイン、カタルーニャ地方

葡萄品種:70% Carinena <カリニェナ>、30% Garnacha <ガルナッチャ>

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格付: DO Montsant  <モンサン>

※プリオラートの類い稀な古木が醸し出す、フルボディながらもやわらかな果実味が魅力の赤ワインです。リトメはリズムの意味で土地のリズムを表しています。 

※醗酵:ステンレス・タンク、ステンレス・タンクにてマロ・ラクティック醗酵。熟成:オーク樽熟成8ヶ月(225L、フレンチオーク、新樽は使用せず。) 。

※『ペニンガイド 2015』 91点、『ギーダ・プロエンサ2015』91点。

※生産者であるアクスティック・セリェールのオーナー醸造家は、ペネデスの名門ボデガス・ジャネ・ベントゥーラの次男として生まれたアルベール・ジャネ氏。実家のワイナリーは兄が継いだため、自らのワイン造りをするために模索していた時に、1932年に植えられた古いガルナッチャの畑に出会います。樹齢70年を超える古木のたたずまいに強くインスピレーションを感じたジャネ氏は即座に畑を購入し、2003年に自らワイナリーを立ち上げました。

※この時から、地域の品種が残る古い畑を探すことに没頭し、ガルナッチャやカリニェナなどの畑を少しづつ購入しながら、自分にしかできないワイン造りを追及してきたことで、今では「スペインワインの新潮流」として注目を集めています。「余裕のあるお金ができたらセラーではなく畑に使う」というジャネ氏の言葉が、ワイン造りの姿勢を伝えています。

※地ブドウに対する昔の素晴らしい栽培家たちの知恵を活用し、ただ「おいしい」というだけでなく、モンサンやプリオラートという「地域のワイン」を造ることを目指しています。『私のワインは「アコースティック」だと表現できるでしょう。栽培や醸造にあまり手を加えることなく、純粋にブドウ本来の魅力を引き出すことが大切です。こうした手法はグロバリゼーションへの挑戦とも言えますが、私は世界のどこでも飲めるワインではなく、土地の魂と個性を備えたワインを造りたいのです。古い畑はこうしたワイン造りには欠かせません。土地に長く根づいた木は非常に奥深い魅力を放つ大地の威厳そのものです。フィネスと個性、エレガンスを備えた果実には魂が宿っているかのように思われます。』

※良いワインを造るには、まずは畑を選ぶことが大切です。少なくとも樹齢30から40年になる畑で、かつ、いまだ活力と強さを備えわずかな果実しかつけない、こうした畑が私には必要です。ひとつの木になる果実はわずかですが、このような畑からは個性と表現力に溢れたブドウが収穫できるのです。過酷な環境はまた、病害虫を寄せ付けず農薬などを使わずに、自然を尊重した栽培を可能にします。

※ブドウは完璧に成熟したタイミングを見極めて収穫することが大切です。このときタンニンの成熟も非常に重要です。収穫はすべて手摘みで、収穫に用いる箱も200kgと小さいものを使用しブドウを傷つけないように注意します。ブドウは収穫する際にも房選りしますが、さらに除梗機にかける前にも再び選別をかけて、本当に良いものだけを選び抜くようにしています。

※果皮がついたまま約15日間、長めのマセラシオンをし、その間、毎日ピジャージュをします。圧搾には小さな木製の垂直式圧搾機を使います。圧搾の後は、地下の古いオーク樽で澱とともにマロラクティック醗酵。熟成にはフレンチオークを使いますが、新樽は一切使用しません。

#144 V2015 Alsace Blanc, Dm. Marcel Deiss <アルザス・ブラン、ドメーヌ・マルセル・ダイス> ¥3,800

#144 V2015 Alsace Blanc, Dm. Marcel Deiss <アルザス・ブラン、ドメーヌ・マルセル・ダイス> ¥3,800

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生産者:Dm. Marcel Deiss <ドメーヌ・マルセル・ダイス>

http://www.marceldeiss.com/

Marcel Deiss | ALSACE | 生産者紹介 | ヌーヴェル・セレクション | Nouvelles Selections Inc. | ワイン輸入・販売

産地:フランス、アルザス地方

葡萄品種:Pinot Blanc <ピノ・ブラン>、Riesling <リースリング>、Gewurztraminer <ゲヴュルツトラミネール>、Pinot Noir <ピノ・ノワール>、Pinot Gris <ピノ・グリ>、Muscat <ミュスカ>、Sylvaner <シルヴァネール>

格付:AOP Alsace

※地元ベルグハイムの各品種畑区画のブレンド。ピノ・ブラン、リースリング、ゲヴュルツトラミネールが70%、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、ミュスカ、シルヴァネールが30%。平均樹齢20年。辛口。「最も安い(この)ワインですら、他のドメーヌの最高価格品よりは上という驚異的な品質」(田中克幸氏)

※「何かを良くしようと思ったら、それは愛によってのみ可能だ」。現代アルザスワインの頂点を極めるジャン・ミッシェル・ダイス。アルザスに初めて「テロワール」の概念を持ち込んで大論争を巻き起こし、遂にはAOC法の改正(ラベルに品種名を表記しなくてもよくなったこと等々)を成し遂げた、信念の男。現在も彼が昔から提唱する、畑の個性に基づく「プルミエクリュ」を実現させるべく運動を続けています。
※「ぶどうの樹は、自ら養分を求めて根を土中に伸ばします。この土中深くにあるものがその土地のテロワールです。ここは気候の影響もほとんど受けません。根が地表に留まると気候の影響をモロに受け、土地の個性は失われてしまいます。僕のワインは、例えば酷暑だった2003年も、濃さは例年と変わりませんでした。ビオディナミも、このテロワールを引き出すための手段に過ぎません。」
※「また今日、アルザスのほとんどの畑で同じクローンばかりが植えられるようになりました。その結果、どのワインを飲んでもクローンの個性の味しかしなくなりました。アルザスの土壌は、太古の地殻変動に由来する極めて複雑で多様なものです。個々の土地の強烈な個性をそのままワインに表現することが、僕の人生です」。