ワインのエビナ

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#089 V1999 Ch. Ferriere, Margaux <シャトー・フェリエール、マルゴー> ¥10,000

#089 V1999 Ch. Ferriere, Margaux <シャトー・フェリエール、マルゴー> ¥10,000

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生産者:Ch. Ferriere <シャトー・フェリエール>

http://www.ferriere.com

産地:フランス、ボルドー地方

葡萄品種:70% Cabernet Sauvignon <カベルネ・ソーヴィニョン>, 30% Merlot <メルロ>

格付:AOC Margaux <マルゴー>

http://www.ferriere.com/fiches-techniques/1999-ANG.pdf

 

※メドック3級格付け。シャトー・マルゴーの隣にあり、格付けシャトーの中でも最小の畑から造られる、年間わずか4000ケースの稀少な高品質ボルドー。1999年は決してグレートヴィンテージとは言えませんが、それゆえ今ちょうど飲み頃を迎え、香りも開いた柔らかで芳潤な味わいがお楽しみいただける、上質のボルドー産赤ワインです。

※メドック格付けシャトーの中では、 わずか8haという最小の畑面積のシャトー・フェリエール。しかし、 その畑の隣はシャトー・マルゴーという好立地にあります。1992年まではシャトー・ラスコンブに貸与されており、評価も平凡なものでしたが、その後、オーナーの変革と共に、見事な復活をしています。

※オーナーはクレラ・ヴィラエール女史。彼女はシャトー・オー・バージュ・リベラルやシャトー・ラギュルグのオーナーでもあり、敏腕オーナーとして知られています。さらに、彼女の妹は シャトー・シャス・スプリーンのオーナー、夫はデュルフォール・ヴィヴァンのオーナー家系であり、ワイン界においてはかなりの名門、サラブレッド的存在なのです。また、シャトーのコンサルティングは、かの有名なジャック・ポワスノ氏が担当しており、畑のポテンシャル、そしてワイン造りに関わる人のどちらも、最良の質のシャトーと言えます。

※そんなクレラ女史曰く、フェリエールのワインは「ベルベットのクッションに乗せられた小さな宝石」。マルゴーやラスコンブというシャトーがひしめきあう中、僅か8haの畑で生産されるワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高いのが特徴。カベルネ・ソーヴィニヨン75%、メルロ20%、プティ・ヴェルド5%という作付けで、多い時はカベルネ・ソーヴィニヨンが85%のアッサンブラージュになることもあるそうです。カベルネ・ソーヴィニヨンが本来持っている、エレガントさやソフトな果実味を若いうちに感じさせてくれるワインです。

※このフェリエール、畑の面積が限られているため、その総生産量は年間わずか4000ケースのみ。さらに、日本への輸入はごくわずかという、手に入りにくいワインです。
例えば、2003年ヴィンテージは、4000ケースのうち9割がアメリカに輸出、日本に入ってきたのは残りの4800本のうちのほんの一部だったそうで、日本ではほぼお目にかかれない代物と言っても過言ではありません。

(参考:エノテカ・オンライン

 

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