ほぼ日刊エビナのワイン(ほぼエビ)

京都御所南のワイン専門店 CAVE de EBINA のワインをほぼ毎日ご紹介!

#103 V2011 Beaujolais Coeur de Vendanges Vignes Centenaires, Dm. du Vissoux <ボージョレ・クール・ド・ヴァンダンジュ・ヴィーニュ・セントネール、ドメーヌ・デュ・ヴィスー> ¥2,500

#103 V2011 Beaujolais Coeur de Vendanges Vignes Centenaires, Dm. du Vissoux <ボージョレ・クール・ド・ヴァンダンジュ・ヴィーニュ・セントネール、ドメーヌ・デュ・ヴィスー> ¥2,500

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生産者:Dm. du Vissoux <ドメーヌ・デュ・ヴィスー>

Martine & Pierre-Marie CHERMETTE - Domaine du Vissoux

ドメーヌ・デュ・ヴィスー|ワインのあるライフスタイル もっと!ワイン

産地:フランス、ボージョレ地方

葡萄品種:100% Gamay <ガメイ>

格付:AOP Beaujolais <ボージョレ>

※樹齢100年を越す古木の葡萄で造られるボージョレ。凝縮したダークベリーやイチゴといった果実味と、余韻に感じるミネラル感が素晴らしい赤ワインです。

※醗酵:オーク樽。熟成:オーク樽(50%、新樽なし)&ステンレスタンク(50%)で6ヶ月。

※生産者のドメーヌ・デュ・ヴィスーは、ボージョレ地方でも南に位置するサン・ヴェランで17世紀から続く家族経営のドメーヌ。現当主であるピエール=マリー・シェルメット氏は、1982年にドメーヌを受け継ぐとすぐに自社での瓶詰め販売を開始。当初から品質にこだわり、栽培から販売までワイン造りの全てに携わってきました。

※特筆すべきは、当時としてはいち早く自然に配慮したブドウ栽培に着手していたことです。化学薬品・除草剤の不使用、自然酵母の採用、低収量で完熟したブドウの収穫など、できるだけ自然かつ高品質なワイン造りを実践し、フランスのみならず世界中でボージョレ最高の生産者として称賛されるに至りました。

※繊細で上品なブドウ品種、「ガメイ」。豊産で収穫量が多く見込めるため、以前はブルゴーニュ全域で栽培されていましたが、現在ではボージョレ地方が主な産地として知られています。タンニン分が少なく、フルーティでフレッシュな早飲みスタイルのワインができることで良く知られていますが、しっかりと完熟した状態で収穫され、かつ丁寧に醸された場合には凝縮感がありながら滑らかな質感が楽しめる上質なワインへと仕上がります。

※ピエール=マリー・シェルメット氏は年々変化する気候変化や、過度な抽出により繊細さをすぐに失ってしまうガメイを栽培する最も適した農法はサステーナブル農法の考え方を取り入れたリュット・レゾネ(減農薬)であると確信しています。現在ではブルゴーニュ全域で聞かれる考え方ですが、1980年代から実践してきたのはこの地域では彼だけでした。
①除草剤や化学的な薬品は一切使用しない
②出来るかぎり全ての区画の樹々間は浅く耕すか、雑草を生やす
③剪定(ゴブレ、コルドンロワイヤ)による収量のコントロールと成長管理
④完熟ブドウを手摘み
⑤徹底した果実の選別
これら高品質なブドウを収穫するための弛まぬ努力が彼らの名声を支えています。

※彼らが醸造時に気を付けていることは極めてシンプル。「なるべく人工的な介入を避け、自然な状態でワインを造る」というもの。そのため、
①化学酵母を使用せず、それぞれのテロワールにあった天然酵母を使用
②補糖ゼロ、もしくはごく微量に留める
③醸造・ボトリング時のSO2使用を最小限に留める
を実践しています。これらの手法はボージョレの土地が産み出すワイン本来の姿を取り戻し、ガメイの持つ繊細かつ上品な味わいを見事に表現しています。

※ピエール=マリー・シェルメット氏は、ガメイの醸造に対して伝統的なセミ・カルボニック法を取り入れています。セミ・カルボニック法(マセラシオン・ナチュレ)は手摘みされたブドウを房ごとタンク(ステンレスやコンクリート)に入れ、およそ5日間ほどかけて自然に発生した炭酸ガスと共に仕込む手法。大量に生産できないため今や少数派になってしまった伝統手法ですが、これによりフレッシュでフルーティながらしっかりとフィネスのあるガメイが出来上がります。この手法について、ピエール=マリー・シェルメット氏は至極真っ当に答えてくれます。「セミ・カルボニックはボージョレの伝統的方法で、ガメイと我々のテロワールに完璧にマッチするんだ。わざわざ説明しなくたって、私には分かっているんだ」と。