ほぼ日刊エビナのワイン(ほぼエビ)

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#091 V2011 Ch. Calon Segur, Saint-Estephe <シャトー・カロン・セギュール、サン・テステフ> 375ml ¥8,000

#091 V2011 Ch. Calon Segur, Saint-Estephe <シャトー・カロン・セギュール、サン・テステフ> 375ml ¥8,000

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生産者:Ch. Calon Segur <シャトー・カロン・セギュール>

Château Calon Ségur, Grand Cru Classé à Saint Estèphe

産地:フランス、ボルドー地方

葡萄品種:53% Cabernet Sauvignon <カベルネ・ソーヴィニョン>, 38% Merlot <メルロ>, 7% Cabernet Franc <カベルネ・フラン>, 2% Petit Verdot <プティ・ヴェルド>

格付:AOC Saint-Estephe <サン・テステフ>

※ハートのエチケットが印象的な、メドック格付け第3級の上質ワイン。シャトー・ラフィット・ロートシルトやシャトー・ラトゥールを設立したセギュール侯爵が一番愛したシャトーと呼ばれています。2011年ヴィンテージ、正直言って飲むにはまだまだ早い感もありますが、こちらはハーフボトルのためフルボトルよりも熟成が早く進んでいるので、デカンタージュしていただいて、少し高めの温度でゆっくり召し上がっていただければ、しっかりとした豊潤な味わいを今からでもお楽しみいただけます。 (^_^)

※シャトー・カロン・セギュールは、サン・テステフ村の最北端、メドック格付け三級の有名シャトー。18世紀、カロン・セギュールと共に、ラフィットやラトゥールを所有していたセギュール侯爵が、「われラフィットやラトゥールをつくりしが、わが心カロンにあり」と言ったという逸話はあまりにも有名。セギュール侯爵の思いの入れようは、今もハートをあしらったエチケットに表れています。

※シャトーが現在の名声を手に入れるようになったのは、1995年にドニーズ・カベルン・ガスクトン夫人が亡き夫の跡を継いでから。彼女はブドウ畑の小区画ごとの丁寧な管理や、新しい醸造施設の導入など積極的にシャトーの改善に取り組み、 ワインの品質向上に大きく貢献しました。その後2006年にシャトー・マルゴーから醸造責任者、ヴァンサン・ミレ氏を迎え入れ、シャトーはもう一つの転換期を迎えます。ミレ氏は、2ヶ月間、畑の観察・研究に没頭し、その後テイスティング。「カロン・セギュールはまだテロワールの良さを活かしきれていない」と判断し、ガスクトン夫人に好きなように栽培・醸造をさせてくれるように懇願、夫人はこれを了承しました。そして、彼らの初ヴィンテージである2007年以降は、エレガンス・フィネスを重視するスタイルに変更しつつあります。生まれ変わったそのワインは、ガスクトン夫人いわく、「カロン・セギュールは、サン・テステフにおけるシャトー・マルゴー」。シャトー・マルゴーのしなやかなスタイルと確かな品質を取り入れたカロン・セギュールは、今後更なる飛躍が期待できるでしょう。

※2011年ヴィンテージは、2010年に引き続き気温が高く、またここ最近の40年間で最も乾燥した気候でした。 難しい天候であったため、 ボルドー全体で収穫量が少ない年となりました。ブドウは小粒になったものの、非常によく熟し、フレッシュさと適度な糖度を持った出来となりました。 グレードヴィンテージの2009年や2010年と異なり、 難しい年だからこそ、造り手の判断がワインの品質に大きく影響した年で造られたワインは総じて「シャトーらしさ」が顕著に表れた仕上がりです。

※2011年のカロン・セギュールは、色合いはまだまだ深い紫色。驚くほど甘いタンニンに加え、ブラックチェリーやカシス、バラの香りに土っぽいニュアンスがあり、妥協がなくすばらしいタンニンを持ったフルボディの仕上がりです。25年以上の熟成に耐えうる、将来が楽しみなワインです。

※また、この2011年は、カロン・セギュールにとって、収穫の初日にオーナーであるマダム・ガスクトンが亡くなるという大きな出来事を経験した年でもありました。必ずしも完全に天候に恵まれたと言えなかった中で、最大の努力を行い、高いクオリティを保ったことは、亡きマダム・ガスクトンに対する大きな敬意となったと言えるでしょう。

(参考:エノテカ・オンライン 

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