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ほぼ日刊エビナのワイン(ほぼエビ)

京都御所南のワイン専門店 CAVE de EBINA のワインをほぼ毎日ご紹介!

#050 菊姫 山廃純米《無ろ過呑切原酒》(季節限定品:平成26BY産), 菊姫合資会社 ¥1,800 (720ml)

1000円台 【清酒】

#050 菊姫 山廃純米《無ろ過呑切原酒》(季節限定品:平成26BY産), 菊姫合資会社 ¥1,800 (720ml)

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醸造元:菊姫合資会社(石川、白山)

http://www.kikuhime.co.jp/

産地:石川県白山市鶴来新町

※夏の間に、蔵では貯蔵中の全ての酒を少量ずつタンクから出して品質チェックを行ないます(呑切)。この時期に詰めたものが、呑切原酒。熟成前の荒々しさがまだ残り、骨太な味わいが楽しめる原酒です。季節商品ということもあり数量限定ですので、お早めのご来店をお待ちしております。

菊姫 山廃純米原酒 呑切原酒

■生産者のレターより(2016/1/4 製造部)

◎平成26酒造年度 山廃純米 呑み切り原酒 について

※『呑み切り』の【呑み】とは、タンクの中の清酒を出し入れする栓のことを言い、これを開けることを【切る】と言います。『呑み切り』は、酒造期に火入れ(熱殺菌処理)をして貯蔵しておいた原酒をタンクから取り出して、異常なく順調に熟成が進んでいるかを確認する作業です。春から夏に掛かるこの時期は、新酒特有の香り『麹ばな』が消え始めるため、熟成の度合いを見極めるポイントの時期でもあります。菊姫の山廃仕込純米酒としては未完成品ですが、熟成をさせた山廃仕込純米酒の良さを再認識していただくために、また、この時期ならではの味わいを楽しんでいただくために、あえて出荷させていただいております。

※昨年8月は、台風や秋雨前線の影響から、平年に比べ降水量は約3倍、日照時間は約半分となり、弊社の契約栽培地区である兵庫県三木市吉川町においても品質の低下が懸念されましたが、出穂後の登熟期(籾殻の中で米粒が成長する時期)に当たる9月以降は日照時間も多く、夜温も下がり、昼夜の温度格差が大きくなり充実した登熟が進んだようです。JAみのりによる『グレードアップ山田錦』という取り組みに加えて、気候変動に負けない稲づくりをJAと生産者、菊姫が三位一体となって研究を続けております。原料が良質であれば、酒造りもやりやすいのは言うまでもありません。精米は非常にきれいな仕上がりとなり、仕込みの時期には充分に気温が下がったことで、もろみの発酵管理もやりやすく、順調な経過をたどりましたので、吉川町産山田錦の持つ豊潤な旨味が素直に表れたお酒が搾れました。

※半年余りタンクの中で熟成させ、いよいよ呑み切りの時期になりました。利き酒しましたところ、搾ったばかりの頃と比べて味わいに荒さが消え、米の柔らかな旨味が口いっぱいに広がります。この豊かな味わいは口中でだれることなく、酸味にしっかりと支えられて、キレの良い後口に仕上がっております。香りには、練乳やミルクキャンディを思わせる甘い香りが残り、まだ若さを感じさせますが、この味と香りのデリケートなバランスこそが、この時期ならではの、このお酒の面白さではないでしょうか。絞りたての味わいや熟成後の味わいに思いを馳せながら、是非『菊姫 山廃純米《無ろ過呑切原酒》』をお楽しみいただけたらと思います。