ワインのエビナ

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#037 V1995 Pauillac, Ch. Lynch-Moussas<シャトー・ランシュ・ムーサ、ポイヤック> ¥12,000

#037 V1995 Pauillac, Ch. Lynch-Moussas<シャトー・ランシュ・ムーサ、ポイヤック> ¥12,000

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生産者:Ch. Lynch-Moussas<シャトー・ランシュ・ムーサ>

Accueil - Château Lynch Moussas

産地:フランス、ボルドー地方、メドック地区

葡萄品種:75% Cabernet Savignon<カベルネ・ソーヴィニヨン>、25% Merlot<メルロ>

格付:AOP Pauillac

※シャトー・ランシュ・ムーサは、シャトー・バタイエを所有するボルドーの名家、
カステジャ家が1969年から所有するシャトーです。1855年のメドック格付け時には第5級にランクインするも、その後品質は伸び悩み長い低迷期に陥りました。しかし、カステジャ家がオーナーとなってからは、醸造所の改築や畑の改良などを積極的に行い、往年の名声を取り戻しつつあります。

※格付け第五級のシャトー・ランシュ・バージュとは、元々1つのシャトーでした。分割され、新しく出来たのがランシュ・バージュ。本家ランシュ・ムーサより、ランシュ・バージュの評価の方が現時点では高いですが、ランシュ・ムーサの1990年代初頭からの品質向上には大きく目を見張るものがあり、クラッシック・ボルドー回帰の潮流の中で、確実に評価を高めてきています。

※ランシュ・ムーサの敷地は200haと広大でポイヤック最大級。五大シャトーなどの傑出したシャトーが集まるジロンド川沿いではなく、内陸部(ポイヤック村の西部)に位置し、土壌は砂質の多い礫質。砂礫が厚く、石灰岩、粘土質、泥灰質からなるジロンド川沿いの土壌に比べると、排水の便でやや劣り、土壌のポテンシャルは下がります。アペラシオン・ポイヤックであるがために、同アペラシオンのシャトーと比較され優劣を付けられがちですが、不利な土壌にも関わらず、しなやかでしっかりとしたストラクチャーを持っています。

※1995年、ボルドー地方は収穫量に恵まれました。高品質なブドウのみを収穫する為に行った間引きによって生産量は少なめでしたが、結果的に優れた品質を誇るヴィンテージとなりました。特にメルロは出来がよかったことに加え、カベルネ・ソーヴィニヨンも豊富なタンニンを有し、長期熟成向きのワインが多く造られた年でもあります。 

※紫がかった、濃いガーネットの外観。ブラックチェリー、ブラックカラントなどの果実香に、湿った土、森の下草、そしてタバコのニュアンス。口当たりは滑らかで、シルキーなタンニンと綺麗な酸が心地良い、 ピュアで雑味がなく柔らかな仕上がりです。ポイヤック最大級の敷地を所有する老舗シャトーが手掛ける良質な1本。エレガントな余韻が続く、落ち着いたクラシカルなスタイルです。

(参照:エノテカ・オンライン

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